2018年8月_山行の感想

経ヶ岳~南アルプス~富士山:北アルプス表銀座

         尾瀬至仏山  7月14日(土)-15日(日)晴れ

〈参加者〉13名

〈コースタイム〉1日目 鳩待峠12:04→山ノ鼻/尾瀬ロッジ(昼食)→湿原散策

2日目 山ノ鼻06:30→高天ヶ原0925→至仏山09:50→小至仏11:03→オヤマ沢田代11:30→鳩待峠12:53

昨夏、明るい声で元気よく挨拶する子ども達に感動した。山は体だけでなく、心をも育む場所なのだと思った。「たまには後ろも見ろっ」この夏、後ろから切りつけるような悪意に満ちた言葉に失望した。町中で、狭い道をゆっくりと、でも一生懸命歩く者に罵声を浴びせる者がいるだろうか。山は、弱者が譲ることを強いられる場所なのか。道を譲り譲られることは時間を譲り合うことだ。金にも匹敵する時間を譲って貰う時は感謝の心を忘れたくない。弱者を怒鳴りつけて押し通るような者は稀なのだと信じたい。 時は金である。歩くのが遅い私は、共に歩く仲間の時間を奪っている。皆何も言わない。しかし、甘えてはいけない。他人の行動に目くじら立てて己を顧みない人間にはなりたくない。私のために立ち止まってくれる全ての人に、バスに乗り遅れても私を責めない仲間たちに、身にしみて感謝しなければ‥‥そんなことを強く意識した山行であった。

1日目。宿舎に荷物を置き、各自思い思いに湿原を歩く。日本列島各地で35度を超えたこの日、尾瀬もまた暑かった。それでも、湿原を吹き渡る風は心地よく、地塘に映る雲は白く、水草の陰にはおたまじゃくしや小魚の姿が見える。見上げれば空は青く澄んでが飛び交い、行く手には燧ヶ岳、振り返れば至仏山が湿原を見守っている。大地のゆったりとした深い呼吸が心と体を充たしてゆく。

2日目。好天。ひたすら登る。汗が滴り落ち、心拍数が限界に近づいてゆく。暑い。休憩の声は天の声。水分を補給し、そしてまた、登る。乾いていても滑りやすい蛇紋岩に細心の注意を払い、さらに登る。標高が上がるにつれて花の種類が変わり、視界が開けてゆく。至仏山の山頂を越えると一方通行は終了し、道も狭い。反対側から登ってくる人の数も多く、譲り合いと感謝の言葉が気持ちよい。こうでなくては!

 予定から90分ほど遅れて鳩待峠に到着。暑さとの闘いを乗り切ったご褒美の花豆ソフトは何とも言えず優しい味がした

至仏山-森林限界を超えて-

限界を超えたところに生きる命がある

限界を超えたところに咲く花がある

限界を超えたところで生まれる私がいる

         南アルプス 早川尾根〜アサヨ峰 8月12日(日)~13日(月) 晴れ

<参加者> 7名

<コースタイム>1日目:(特急あずさ)甲府駅9:05⇒広河原バス停11:00(昼食)/11:35→広河原登山口11:45→広河原峠15:00→早川尾根小屋(無人)16:00

2日目:早川尾根小屋6:10→ミヨシの頭8:00→アサヨ峰山頂9:20/9:30→栗沢山山頂10:45(52)→長衛小屋下山口12:35(55)→北沢峠バス停13:00(15)/13:25⇒広河原バス停13:50/14:05⇒甲府駅15:50、

35年ぶりに大きなザックを購入、筋力低下の定量的把握不足の儘、急登3時間超/急下り坂2時間の山歩きでバテ、結果として同行の皆に心配と不安をお掛けした。尚、2週間後の雲取山の緩やかな登りでも表示タイムより遅れ、皆に追付くには、重さ12Kgが限度である事を経験した。今後装備がこれより重い時は、時間を掛けたゆっくり・まったり山行が自分には必須と確認できた。

<1日目>広河原には予定通り到着。センター2Fのカンテーンで昼食を済ませ、11:35出発。10分後にアサヨ峰への稜線に取付く。北ア中房温泉からの合戦尾根を越える急勾配に驚きながら、Wストックで補助するも歩きのピッチは上がらず、先頭から遅れ気味で時間経過も速く、広河原峠は15分遅れで到着。峠から小屋へは先発5名で急いで貰い、25分遅れで小屋に到着出来た。SL、CL、始め皆さんに心配をお掛けした。こむら返りも熱射病でも無く、食欲も正常、体調は問題無し。ザックの重量オーバー、睡眠不足を懸念した。早めに寝、真夜中に明るい星空を仰ぎ、充分な睡眠に努めた。

尚、小屋泊りは私達7名の他数名で、日曜日で比較的空いていた様だ。

IMG_3358 ① 広河原インフォメーションセンター2F(昼食) IMG_3361

 

 

 

② 広河原峠(稜線到着、急勾配が特徴)

 

 

 

<2日目>4:50頃起床、朝食・体操後6:10に出発。睡眠不足は解消。今日の歩程は、栗沢山頂までの稜線、後は長衛小屋まで下り。道の左右からはみ出す五葉松・石楠花の枝葉が道幅狭く生茂り、歩くにつれ少し火照り気味になると、葉に残る露滴に手を晒し、涼を得ながら歩く。間断なく自生するシラビソ帯を歩き、原生林の様な美しさに見惚れた。林を過ぎ、来た道を振り返ると、南方に稜線続きの鳳凰三山(オベリスク)、遠く離れて独立峰富士山が望め、南アの深い自然を十分堪能できた。

IMG_3374  ③甲斐駒ヶ岳を遠望IMG_3379

④ ミヨシの頭(稜線南、鳳凰三山/遠く富士山)

 

 

 

 

栗沢山頂まで稜線上には長い登り坂もあり、省力化も試みた。比較的大きな石を選び半ば跳ぶ様に伝い歩き、土砂流れが無いか?も観察7分遅れで何とか到着したが原生林の気配は此処までだった。

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⑤ アサヨ峰 (朝陽とも表記?)

 

 

 

 

⑥ 栗沢山頂上(稜線北方に続く甲斐駒)

 

 

 

正面の眺望抜群の摩利支天・甲斐駒を目に焼付け、後は長衛小屋まで真西に尾根を伝い下るだけ。然し、ザック重量(下山時推定13Kg超)の負担が大きく、筋力に余裕は無くなり20分遅れで北沢峠に到着。所要2時間20分を超え、皆に心配を掛けて終った。ザック過積載は場合により筋力がゼロになり、時に危険となる可能性を体験した。

         雲取山2017m(テント泊)  8月25日(土)~26日(日)  晴れ

<参加者>9名

<コースタイム>1日目 奥多摩駅8:35→鴨沢バス停9:15→奥多摩小屋テント場(1740m)14:30

2日目 テント場4:00→雲取山5:00→テント場6:10~8:00出発→鴨沢バス停11:30<1日目> 当日は35度の猛暑なうえ、テント泊のため皆さん重いザックを背負いながらの山行となりました。最初の二時間は堂所(990m)までの単調な登りです。単調ながらかなりばてました。次の難関は堂所(990m)から七ツ石(1757m)まで高度が770mもある坂道をほぼコースタイムで登り、奥多摩小屋に14時半に到着しました。小屋で缶ビールを購入して皆で乾杯し、しばしのハッピータイムを過ごしました。奥多摩小屋は利用者の減少と老朽化のため31年3月末で閉鎖するそうなので夏にこの冷えた缶ビールが飲める私たちはラッキーだなと思いました。テントを設営するのは初めてなので皆様に教えていただきながらなんとか設置しました。ところが、出入口を隣のテントすれすれにしてしまったため出入りが不自由でした。しかし、疲れていたので今更やりなおす気力もなくこれでよしとしました。おかげでテントの設営はどの場所でどの向きにテントを張るのがいいのか、フライはどうやって張ったらいいか勉強になりました。そのあと宴会に突入です。なっなんと「チョウヤの梅酒」を瓶ごと持ってきてくださったKさんや、日本酒・ビーフジャーキーを持ってきたKさん、料理は私の大好きなアボガドとシーチキンをマヨネーズ和えしてくださったHさん、厚切りスパムをフライパン焼きしてくださったSさん他の皆様が持ち寄ったつまみをいただき、みんなで楽しく過ごしました。就寝するためテントに戻ると小屋泊まりとは違い足を大の字にして寝ることができました。広くて一国一城の主になった気分でゆったりできました。空を見上げれば天の川を泳ぐ大きな白鳥座がはっきり見えて大興奮の夜でした。

<2日目> 今日はテントをそのままにしてデイバックで雲取山(2017m)を登り、テントを撤収して下山する予定です。昨晩、急きょ予定を変更し朝4時出発となり、3時半にたたき起こされました。ヘッドランプをつけ暗い登山道を1時間登り頂上へ着くと、ちょうど雲間からご来光がさしてきました。あまりの美しさにしばし見とれ昨日の辛かったことは吹っ飛びました。テントを撤収後、帰りはKさんを先頭に3時間半のハイペースで一気に下山、予定より1時間早く鴨沢バス停に到着しました。今回よかったことは①テント設営や収納の勉強ができたこと。(テント泊は予想以上に広く快適でした。)②夜に金星、火星、天の川や満天の星に感動!③朝4時に暗い登山道を登りご来光を拝めたことです。CLのKさんが企画、準備、いろいろ気配りしてくださり、SLのKさんがしっかりフォローしていただいたおかげで楽しい山行となりました。また、楽しいメンバーの皆様ありがとうございました。また、ご一緒させてください。

         五合目~宝永山~馬の背 (2720m) 8月31日(金) 晴れ

<参加者>:12名

<コースタイム>五合目(2390m)出発10:45→新六合目11:10→第一火口入口11:25→第一火口底(2430m)休憩11:35-40→馬の背(2720m)昼食12:30-45→宝永山(2693m)休憩13:00-15→第一火口底13:45→第一火口入口13:55→新五合目御殿庭分岐14:05→新五合目14:25(予定:15:05)

富士山南面を象徴する宝永山及び宝永火口は、宝永4年(1707年)の宝永地震(東海+南海地震)の50日後の大噴火による爆裂火口であり、その跡をたどるこのコースは富士火山の大自然を満喫できるコースである。

登山起点の富士宮口新五合目は森林限界を超えた標高2390m地点にあり、噴石で覆われた六合目を通って第一火口入口に至る。第一火口入口からは大きな第一火口を抱えた宝永山が聳え立つ。宝永火口底から馬の背までは砂礫の急斜面に延びるくの字型のスロープを辿る。上部では深い砂礫の斜面を滑りながら登る。体力と根気の必要なこのコース一番の難所である。

D:\横浜ハイキングクラブ\YHC2018年山行計画書(会・県連)\180831 「五合目~宝永山~馬の背」\180831 宝永山山行、写真\P1040211 宝永山・第一火口.JPG

 

1.宝永第一火口と宝永山

 

 

 

D:\横浜ハイキングクラブ\YHC2018年山行計画書(会・県連)\180831 「五合目~宝永山~馬の背」\180831 宝永山山行、写真\P1040220 宝永山を背に、第一火口底にて.JPG D:\横浜ハイキングクラブ\YHC2018年山行計画書(会・県連)\180831 「五合目~宝永山~馬の背」\180831 宝永山山行、写真\P1040225 馬の背から見上げる富士山頂.JPG

2.宝永第一火口底にて

 

 

 

 

3.馬の背からの富士山頂

 

 

 

 

馬の背に到着し強風の中を楽しい昼食タイムにする。馬の背左には富士山頂がすぐに登れそうな感じで聳え立つ。前面には人気の下山道大砂走が横切っている。昼食後、馬の背を右に折れると10分で宝永山頂に到着する。岬状の突端に位置するので晴天の中で素晴らしいパノラマが広がる。

宝永山からは火口底経由で火口入口に戻る。火口に沿って10分程下り御殿庭新五合目分岐から右に曲がる。樹林帯の道端には草花も多く森林限界の樹林帯を楽しみながら新五合目に戻る。横浜では35℃の猛暑日であったが、登山ルートでは17℃の快適な気温の中で楽しい登山ができた。

         槍ヶ岳~北穂高岳(大キレット) 8月18日(土)~21日(火)

<参加者>1名(個人山行)

<コースタイム>8/18 夜行バス (なんと二子玉川からバスが出ていました)

8/19 上高地5:55出発―横尾―大曲―水俣乗越―東鎌尾根―ヒュッテ大槍14:00着8/20 ヒュッテ大槍5:00出発―槍ヶ岳―南岳―北穂高小屋12:15着8/21 北穂小屋5:40出発―涸沢小屋―横尾―温泉-上高地バスターミナル12:40着

昨年、前穂高~北穂高岳の縦走をやり終えたときから今年は続きをやる!と決めていた。夜行バスに乗って早朝上高地に着いた。今日は長時間の歩行なので横尾までの平坦地でなるべく時間を稼ぐ。横尾は沢山の登山者であふれていて皆楽しそうに山を見上げている。私もこれからの山行に胸が高鳴り、初めて一人で槍ヶ岳の山頂を目指した時の記憶がよみがえり嬉しくなってきた。今回は東鎌尾根を選択したが、大曲から水俣乗越の急登がとてもきつかった。しかし東鎌尾根はハシゴと鎖の連続で楽しかった。ヒュッテ大槍は食事も美味しくワインもでた。

翌朝、風が強かったので明るくなってからスタートした。槍ヶ岳の山頂は風の為か4人だけで独占した。時折ガスが晴れて周りの景色がわかる。前回来たときはただただ嬉しかったが、今回は少し周りの山の名前がわかるようになっている。少しは成長したようで嬉しい。

大キレットにいくには風が少し強い。でもこれからおさまり午後からまた強くなる。とりあえず南岳まで行き無理そうだったら下山することにする。予定より1時間ほど早く南岳に着き、これならば風が強くなる前に北穂高小屋に着けると思い進むことにした。穂高は静かで厳かで別世界のようだった。他のキレットとは比べ物にならないくらい長く険しい。それゆえに挑むのは楽しい。

小屋にお昼には着きほっとしてラーメンを食べていると、すごい人に会った。なんと、75歳で7/2から100日かけて八ヶ岳~南岳~中央アルプス~北アルプスと回っている最中で今日が44日目。凄い!そして最後がジャンダルム。5年前にも北アルプスの大縦走をやっているとのこと。顎鬚もあり風貌がまるで仙人のような人だった。夜は楽しく情報交換をした。翌朝、北穂高から涸沢へ降りる。上高地までは、ただただ長く、無事バスターミナルまでたどり着くとさすがにほっとした。楽しい山行だった。